2014年07月31日

Campanella Classic Light series C3733CL

釣行記も7/20の釣行がアップ出来ていないにも関わらず、7/26にいそいそと渓に出向いてきた。
理由は単純・・・・

Campanella Classic Light series C3733CL
新調したロッドがカムパネラさんから届いた為である。
そしてその7/26も含めて2回の釣行記アップをほったらかしてこの記事を書いている。
このロッドは正に、私がこの十数年間イメージし続けてきた物のひとつが現実となったに等しい。
実際、釣りに持ち出して見ると、頭の中で描いたロッドと遜色ないどころか、それ以上の完成度で仕上がった逸品と感じられる。


私がこのサイトを始める少し前辺りから、なんとなく漠然と頭の中にイメージされるロッドがあった。
やがてそれはロッドの調子が二手に分かれ、ロッドの全長とグリップの形状が定まりだしてきた。
その一つは7フィート5〜6インチでグリップはリールシートもコルクのリッツ・・・・
ロッドの調子は堅くなく柔らかくなく適度の張りと小渓流でのドライフライにマッチしたリズミカルな軽快感が引き出されるロッド・・・
そしてもう一つは7フィート2〜3インチでグリップはパンプキンがベストだが贅沢は言えないのでリールシートもコルクのシガー・・・・
ロッドの調子は上述のリッツタイプより幾分張りを抑えたしっかりと胴に乗る感じのロッドである。
やがて前者のロッドはカムパネラさんのC3753RWを手にした段階で、グリップの形状が異なるもののイメージしたロッドの調子はピッタリの為、「まぁ〜グリップ(の形状)は諦めよかぁ」・・・と、それなりに納得できるロッドに巡り逢えた感じがしていた。
しかし、問題は後者のロッドである。
しかもコイツはロッドの全長と調子に加えてグリップの形状が最も譲れない所であった。
やがてそのロッドを振って釣りをしている姿が妄想される様になって来る・・・
ポイントが狭まるとグリップの前半分を握りバットに人差し指を添えた握りでコンパクトに振りながら6フィート9インチの様に扱い、木立を抜けて河畔が開けるとリールを包み込む様にグリップエンドを握ってややストロークが大きいポーズも高めのキャストで7フィート9インチの釣りをカバーしている雰囲気である。


左が6フィート9インチの様に扱う場合、右が7フィート9インチの釣りをカバーする持ち方
これができるのがパンプキンならではで、渓流ドライフライの釣りで私が理想とするグリップは握る位置を固定するならリッツ、上述の如く握る位置をその場に応じて変化させるならパンプキン、その中間的な感じがラウンドシガー・・・全てに置いてリールシートは銘木ではなくコルクに限ると考えている。


「こんなロッドって有ってもエエ様に思うねんけど・・・」
この妄想に登場するロッドのカラーは・・・これが全く芸のないカーボン繊維模様丸出しの炭色で、最も近いのは入門当初に愛用していたufmウエダさんのスーパーパルサーカラーである。
「結局、ワシがイメージするロッドって、このアンサンドに薄めのクリアコートなんやなぁ?(笑)」
こんな想いを抱きながらも、殆ど諦めたロッドとなっていた。


指でなぞるとザラザラした感じのアンサンド・フィニッシュ・・・
最近のロッドしか使った事が無い方はツルツル感が染み付いていて、触れた途端に【塗装忘れ】の粗悪品と勘違いなさるかもしれない。
しかし、私としては塗装皮膜が無い分、アクションが素直に反映される様な気がしている。⇒これも素人の誤解かもしれないが・・・


そして今年も梅雨入りとなって春からぶっ飛ばしてきた渓流行きもひと段落した時、なんとなくカムパネラさんのHPを拝見すると・・・
「おっ!新しいロッド出てるやん!クラッシック・ライトってか?(笑)」
そしてページを開いてロッドの写真を拝見すると・・・
(ぉれぇ?)
これが妄想ロッドの外観にそっくり・・・しかも文面に衝撃的な文言が並んでいる。
(何ぃ?・・アンサンド!?、パンプキン(グリップ)!?・・・・)
しかも、胴にしっかりと乗るミディアムスロー・・・とある。
(これって、ワシがイメージしてる竿そのマンマちゃぅん?!)
「えぇ〜?!?!・・カムパネラさんがアンサンドフィニッシュでパンプキン(グリップ)?!・・・ホンマかぃや!(嬉)」
(しかも、この値段で売ってはんのぉ?・・・これって、お値打ちちゃぅん?)
この段階で購入方向に8割以上気分が進んだも同然である。
ところが気になるのはグリップの大きさだった。
(これぇ・・どぉ〜見ても20センチ無ぃなぁ〜)
理想としたパンプキングリップだが、予想した通り小さくコンパクトに設計されていた。
即刻、カムパネラさんに問合わせのメールを入れ、まずはアクションを伺ってみると、即刻お返事が頂けた。
問@アクションはC3753RWより幾分張りを抑えた感じか?⇒YES
問A似ている感じのロッドは?⇒スーパーパルサーに似ているかもしれない。
私にとってこのやりとりでイメージされたロッドの調子は妄想ロッドにピッタリ当てはまる代物である。
そして気になるグリップの大きさをお伺いすると・・
問BC3733CLでリールシート含みのグリップは20センチ弱?⇒YES・19センチ
問CC3763CLでリールシート含みのグリップは20センチ強?⇒YES・20.5センチ
(やっぱり小ぃ〜こぃわ!・・・)
そこで・・・
「私の手は広げると親指の先から小指の先まで22センチを超える寸法なのでカムパネラさんのロッドはグリップが小さく感じるのですが?」と問い合わせてみると・・・・
「私の手は同じ様に測ると23センチでした。」とのお返事が帰ってきた。
(えっ!ワシよりデッカィ手ぇ〜でこのグリップ設計しはったん??)
こうなると我が感覚が甚だおかしく思えてくる。
しかし、妄想で手にしたグリップの大きさは簡単には諦められない。
30センチの定規を握り、自分のイメージに一致するリールシート含みのグリップの寸法を割り出すと23センチになる。
「ちょっと待てよぉ〜・・・これって(C3733CL標準より)4センチ大きいやん・・・」
(こらぁ〜アカンやろぉ・・・・)


思い悩んだ挙句、結局カスタマイズに踏み切った23センチのパンプキングリップ

私自身、プロによる【ものづくり】の段階で素人がごたごた口出してカスタマイズすることは好まない。
まずはプロが描いたコンセプトをそのまま受け取って使用してみる事が大切だと思っている。
その後に自分なりの扱いで手を加える事はあるが、総じてプロはプロなので【ものづくり】の段階では任せておく事にしたい。

そこで再びプロであるカムパネラさんに問い合わせて決めることにした。
「C3733CLのパンプキンを23センチにした場合、当初のコンセプトから異なる物になると察しますが、ロッドの調子に係る所に影響はありますか?」
これでロッドの調子に対して少しでも懸念する答えが帰ってきたら、キッパリと諦める覚悟でいた。
そしてメールの返信が届くと・・・
「23センチはちょっと大きいかなと思いますが【好み】です。ロッドの調子には影響ありません。」・・・との事だった。
こうなると物欲が沸騰状態となり・・・
「決めた!C3733CLのパンプキンを23センチに変更、その他のパーツやラッピング等は標準仕様通り!」
但し、グリップ寸法が標準と異なる為、私仕様の bacoon's C3733CL と表記して頂いた。

・・・で?
これが見事なまでに妄想したロッドに完全一致である。
素振りの段階は勿論、実釣に置いても全く遜色ないロッドで、私の頭中にあったイメージが現実となってくれた。
お試し釣りに出向いた7/26は、これまたお膳立てがなされた様に・・・・

25センチのヤマメ・・・
そして・・

25センチのイワナ・・・
この2匹の役者が、しっかり入魂の相手をしてくれた事も嬉しい。
そして特筆すべきところは、妄想段階では得られなかった優れた2点である。
一つ目は魚を掛けた後の取り込みに至るまでで、6〜7寸辺りの魚体では妄想ロッドと完全一致であったが、8寸超え(25センチ)の魚体に対しては少々異なっていた。
妄想では8寸オーバーが掛るとややへたり込む様に胴に乗り、取り込みに手間が掛るイメージだったが、今回釣って見ると魚が掛ると瞬時に胴に乗るところまではイメージ通り・・・
しかし、このタイミングでまるでポパイがホウレン草を食した如く、ファンファーレが鳴る様に張りが現れ見事な貯めを効かしながら魚の動きにティップが追随してくれた。
「うっそぉ!・・こんな張りぃどぉこぉに隠しとったんや?・・この竿!」・・・と言う具合で一応ヤマメは安全を見てネットで取り込んだが、いつものハンドライドでも行けそうな雰囲気だった(イワナはハンドライドで取り込んだ)。
そして二つ目は少々ポーズがルーズになっても大丈夫な所である。
この様に記載すると大きな語弊を招くかもしれないが、この様な調子を有するロッドはポーズをしっかりとらないとラインが乱れて始末に終えないロッドが多い・・・と感じている。
このポーズをしっかりとる=ちゃんとタイミングを計ってロッドを振る(止める)・・・と言うのが正しいかもしれない。
従ってタイミングがとりやすいロッド程、自然とポーズが機能するように決まりやすく、タイミングが取り難いロッドはポーズがルーズになると全くロッドストップが意味の無い状態に陥りやすい・・・と言う感じ?かな?←余計に解り難いか??
今回の様なロッドはどうかすると非常にタイミングが取り難いロッドに仕上がっているケースが多いと見ているが、コイツは非常にタイミングが取り易く、その辺りはC3753RWと遜色がない。
察するに今回購入しなかった側のC3763CLも同様のコンセプトでつくられているとなれば、これは【楽に扱える胴調子】として重宝されるロッドとなるのではなかろうか?・・と感じた。
これもやはりロッド全体のバランスが良い証なんだろう・・・・・
総じてカムパネラさんのロッドは全体のバランスが良いと感じている。
これもブランクからおつくりになられている事が一つの強みなのかもしれないが、この辺りは素人が講釈できる範疇になくカムパネラさんにお任せするとしよう。
とにかく延べ30年、数十本程のフライロッドに触れてきた経緯を振り返っても、今回の様にイメージにピッタリ合致したロッドは初めてである。
そして・・・
できればこのロッドのバリエーションを期待したい。
おそらく出たとしても短い側(6フィート9〜11インチ?)になる様な気がするが、私としては7フィート9〜11インチを期待したい。
この様な想いが過ると、再び新たな妄想が始まりだしそうなので止めておこう・・・・

なにはともあれ・・・良いロッドにめぐり逢えました。
カムパネラさん
この度はありがとうございました。
一生涯、大切に使わせて頂きます。
posted by bacoon at 23:39| Comment(2) | 道具について | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
こんにちは。お久しぶりです。

アンサンドフィニッシュ。これイイですよ。
竿の機能として非常に端正な方法と思えます。

実のところ、このアンサンドによるデコボコが、
もしかすると、濡れたティペットがロッドに貼
り付きにくくなっているかもと思っています。
Posted by 友次郎 at 2014年08月01日 01:17
友次郎さん、こんばんは・・・
ご無沙汰して居ります。

>アンサンドによるデコボコが、もしかすると、
>濡れたティペットがロッドに貼り付きにくくなっているかも

これは有ると思います。
私の入門当初は殆どがこのアンサンドだったので、私自身はこのタイプを最も好みます。
確かに竿の機能として非常に端的ですよね!
質実剛健派にはこれがピッタリかもしれません。
Posted by bacoon at 2014年08月01日 23:37
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